んにちは、サラリーマン馬です!
今回は、白目を狙ってブリードしているギラファノコギリクワガタの羽化掘り出しです。
メスとオスが無事に羽化してきたので、目の色とサイズを確認しました。菌糸からマットへ切り替えたメスと、菌糸2本で羽化したオス。それぞれの飼育経過を振り返りながら、次のブリードで見直したいところもまとめます。
※この記事には、動画で紹介する計測結果と目の色を掲載しています。
今回のギラファの産地と親情報
飼育しているのは、フローレス島産のギラファノコギリクワガタ、亜種ケイスケです。
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| 産地 | フローレス島 |
| 亜種 | ケイスケ(keisukei) |
| 親オス | 90mm |
| 親メス | 51.7mm |
| ブリードの目的 | 白目個体の作出と、白目での累代 |
親は、どちらも白目の遺伝子を持つ黒目個体としてブリードを始めています。今回はサイズ最優先ではありませんが、やっぱり立派な子が出てきてくれると嬉しいですね。
メス1頭目:菌糸からマットへ切り替えて羽化
まずはメスから掘り出していきます。
1頭目は7月ごろに孵化し、8月下旬にDOSさんの菌糸へ投入した子です。その後、翌年4月にマットへ切り替えたときの体重は16gでした。
使用したマットは、産卵一番とJ01を半分ずつ混ぜたもの。そこから8月に無事に羽化してくれました。
| 時期 | 飼育経過 |
|---|---|
| 7月ごろ | 孵化 |
| 8月下旬 | DOSの菌糸へ投入 |
| 翌年4月 | 16gでマットへ切り替え |
| 翌年8月 | 羽化 |
掘り出した個体は黒目。見たときは少し小さめかなと思ったんですが、測ってみると44mmでした。
親メスの51.7mmには届かなかったものの、最初に見た印象ほど小さくはありませんでした。まずは無事に羽化してくれてよかったです。
メス2頭目:体重が伸びなかった子の結果
2頭目も、7月ごろに孵化して8月下旬にDOSさんの菌糸へ入れた子です。
ただ、こちらは翌年4月のマットへの切り替え時点で、体重が6gしかありませんでした。その後、6月にもマット交換をして、そのときは9g。増えてはいましたが、小さいままの経過でした。
こちらもマットは、産卵一番とJ01を半分ずつ混ぜています。
| 時期 | 飼育経過 |
|---|---|
| 7月ごろ | 孵化 |
| 8月下旬 | DOSの菌糸へ投入 |
| 翌年4月 | 6gでマットへ切り替え |
| 翌年6月 | マット交換時9g |
| 1頭目と同時期 | 羽化 |
この子も目の色は黒目で、成虫のサイズは34mmでした。
親メスと比べると、だいぶ小さくなりましたね。個人的には、最初の菌糸投入のタイミングがうまく合わなかったのかな、と感じています。
ただ、今回の記録だけで原因を断定はできません。次の飼育では、最初の管理を見直してみたいところです。
オス:菌糸2本で、どこまで育った?
続いてオスの掘り出しです。
この子も7月ごろに孵化し、8月下旬にDOSさんの菌糸へ投入しました。その約7か月後、翌年3月の菌糸交換で31gを記録しています。
2本目には「ただのヒラタケ」を使用。そこから半年ほどで羽化してくれました。
| 時期 | 飼育経過 |
|---|---|
| 7月ごろ | 孵化 |
| 8月下旬 | DOSの菌糸へ投入 |
| 翌年3月 | 31gで2本目の「ただのヒラタケ」へ交換 |
| 交換から約半年後 | 羽化 |
掘り出してみると、長い顎の立派な子が出てきてくれました!目の色はこちらも黒目です。
気になるサイズは……94mm!
100mmには届きませんでしたが、親オスの90mmを超えてくれました。交換時の31gという記録から、ここまで立派な姿になってくれたのは嬉しいですね。
菌糸2本でこの姿まで育ってくれたら、個人的には文句なしです。ギラファの長い顎は、やっぱりかっこいいですね。
今回の掘り出し結果
| 個体 | 成虫サイズ | 目の色 | 飼育経過のポイント |
|---|---|---|---|
| メス1頭目 | 44mm | 黒目 | 4月に16gで菌糸からマットへ切り替え |
| メス2頭目 | 34mm | 黒目 | 4月6g、6月9gと体重の伸びが小さかった |
| オス | 94mm | 黒目 | 菌糸2本で羽化し、親オス90mmを超えた |
今回は白目の子は出ませんでしたが、オスは親超えを記録。メスは育ち方に差があり、次の飼育で考えたい課題も見えてきました。
次は最初にマットで育てる方法も試したい
今期は、最初の菌糸投入が少し早かったかなと感じる子たちがいて、その子たちはうまく育たなかった印象です。
次は、最初はマットで育ててから菌糸へ切り替える方法や、マットだけで育てる方法も検討しています。
一方で、今回のオスは菌糸2本で94mmまで育っています。「菌糸が合わない」と決めるのではなく、投入時期や個体ごとの経過を記録しながら、自分の環境に合う方法を探していきたいですね。
白目計画はこれからも継続
今回出てきた子たちは黒目でしたが、今後も白目を狙うブリードは続けていく予定です。
ここで気をつけたいのが、黒目の個体すべてが、白目の遺伝子を持っているとは限らないという点です。
白目が単一の常染色体劣性遺伝をする場合、保有個体同士の交配では、理論上は次の割合になります。
| 遺伝的な組み合わせ | 理論上の割合 |
|---|---|
| 白目になる個体 | 25% |
| 黒目で、白目の遺伝子を持つ個体 | 50% |
| 黒目で、白目の遺伝子を持たない個体 | 25% |
これは、その遺伝形式で、交配する両方が保有個体である場合の計算です。少数の子で必ずこの比率になるという意味ではありません。また、この系統の遺伝形式を今回の飼育だけで確認できたわけではありません。
今回羽化した黒目の子たちは、見た目だけでは保有の有無を判別できません。そのため、「今回の子同士を掛ければ必ず25%で白目が出る」とは言い切れません。
両方が遺伝子を受け継いでいることを期待しながら、組み合わせごとの結果を記録していきたいと思います。
参考:一般的な常染色体劣性遺伝の確率については、MedlinePlus Geneticsの解説を参照しています。ギラファのこの系統の遺伝形式を証明する資料ではありません。
今後の羽化とヤフオク出品について
今回の94mmのオスは、ヤフオクへの出品を予定しています。複数ペアは確保できたので、手に取りやすい金額で出して、一緒に白目を狙う楽しさを味わってもらえたら嬉しいですね。
出品時には、今回の黒目個体が白目の遺伝子を持っているかは未確認であることも、きちんと説明するつもりです。
まだ羽化待ちのオスもいて、ほかの菌糸組では蛹化し始めた子もいます。これからどんな個体が出てきてくれるか、引き続き楽しみにしています。
おわりに
今回は、ギラファノコギリクワガタの羽化掘り出しと、飼育経過をご紹介しました。
白目は次のお楽しみになりましたが、菌糸2本で育ったオスが親超えしてくれたのは嬉しい結果です。一方で、メスの成長には差があり、最初の管理を見直すきっかけにもなりました。
今のところ白目のオスが出ていないので、今期中に白目同士を掛け合わせるのは難しいかもしれません。それでも、次世代への期待を持ちながら、楽しんでブリードを続けていきたいと思います。
YouTubeチャンネル「サラリーマン馬」では、クワガタ・カブトムシの羽化掘り出しや菌糸交換、マット交換などを発信しています。今後の白目ギラファ計画も、ぜひ見守ってもらえると嬉しいです!